「第49回ミス日本コンテスト2017」の最終審査が2017年1月23日(月) に東京都内で行われました。
ミス日本とは過去には女優の藤原紀香さん、医師でタレントの友利 新さんらを輩出したコンテストです。
出身者には女優、芸術家、音楽家、学者、医者、映画監督、会社経営者、財団代表、女将、主婦、タレント、政治家など分野を問わず、活躍しています。
ミス日本コンテストは、日本女性の真の美しさを目指し、日本人の感性を大切に、日本の素晴らしさを世界に伝えるために開催されています。
今回の大会テーマは「輝く行動美人」。応募総数2156名の中から選ばれたファイナリスト13名がステージ上で、審査の質疑応答やウォーキングを披露しました。
審査員は酒井政利メディアプロデューサー(審査委員長)を始め、安倍昭恵内閣総理大臣夫人、脚本家の中島丈博さんなど。柴田秀一TBSアナウンサー、相沢礼子さん(2003年度ミス日本グランプリ)が司会進行しました。
審査内容
会場に居る多くの招待客や審査員が見守る中、3回に分けて審査が行われました。
1 着物審査と質疑応答
能の所作の一つである、着物の袖を使って香りを集めその香りを嗅ぐという所作をしてもらって、「それは何の香りを集めたイメージか?」そして「自分を例えると何の花か?」という質問がありました。
2 ドレス審査と自己PRの1分間スピーチ
それぞれが今まで打ち込んできたことや失敗から学んだこと、目標などをアピールしました。
3 水着審査と質疑応答
弓道、バイオリン、習字をしている様子をポーズに取り入れるなど、思い思いにウォーキングでアピールしていました。
その後の審査員からの質問では「40年後の60歳になった時はどうなっていると思うか?」「ファーストレディーになったとしたらどんなファーストレディーになりたいか?」「好きな人へ想いを伝えるために、相手から告白してもらうか、または自分から告白するか?」といった質問が出ました。
それぞれの答えに個性が出ていて、自分らしさが表現されていました。
最終審査結果
そして、いよいよ各賞受賞者の発表。
審査の結果、「2017ミス日本グランプリ」は京都出身の大阪大学文学部2年 高田 紫帆(たかだ しほ・20)さんが選ばれました。
ミス着物とのダブル受賞となりました。ダブル受賞は1977年の手塚圭子さん以来の40年ぶり。
インタビューでは、将来は報道の仕事に興味があり、「社会問題に問いかけるキャスターになりたい」
また、尊敬する女性は「アメリカ合衆国第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの妻・エレノア氏」で、「彼女は夫の大統領を支えていましたが、身の回りの人を大切にして、社会に出て活躍したい」と語りました。
その他の各受賞者は以下の通り。
■「水の天使」 長崎出身で大学3年生の宮﨑あずさ(みやざき あずさ・23)さん
■「みどりの女神」 千葉出身のアルバイトの野中葵(のなか あおい・20)さん
■「海の日」 滋賀県出身で歯科医師の三上優(みかみ ゆう・25)さん
■「準ミス日本」 大阪出身で大学4年生の宮西伽奈(みやにし かな・23)さん
またこの審査会では、2016年度ミス日本の紹介、ミス日本50周年を記念した映画製作の発表がありました。
取材から感じたこと
大きな会場でたくさんの報道陣や審査員に囲まれて、行われた最終審査。声が震えていたり、言葉に詰まっていたことからも緊張感が伝わってきました。ファイナリストの皆さんの一生懸命に質問に答える姿には真剣で熱い想いがありました。
審査員からの予想できない質問に「自分はこういう人間だ!」「自分はこうしていきたい!」とハキハキと語る姿や、楽しそうなウォーキングの姿が見られました。
自分自身を理解した上で自信を持って、しっかり想いを表現されていました。自分の挫折を人に話すということは自分をさらけ出すようで、辛いことだと感じていましたが、過去の挫折を乗り越えて前向きに捉え、未来を見据えているファイナリストの皆さんの姿勢に感銘を受けました。
そして「将来は日本の文化や日本の素晴らしさを世界に伝えたい」と語る姿がキラキラと眩しく感じました。
このステージから世界へと活動の場を広げます。今後の活躍が楽しみです!
■ミス日本WEBサイト:
http://www.missnippon.jp
写真提供:ミス日本コンテスト事務局
TEXT/松野 有里子